「染の小道」を川沿いに楽しんで
程よい距離を歩くと ここへ
一の坂から八の坂まで 8つの坂があります
新宿区立 林芙美子記念館入口は 四の坂を少々登ったところ
手前に 正面玄関だったところがありますが
今は閉めたまま
暖簾が下がっていたのには ビックリ!
ここも 「染の小道」のイベントに参加なんですね
ちょっと上の 旧勝手口から入館
入館券を買う辺りは かつては洗濯物干し場だったそうです
たまたま ボランティアのガイドさんがいらして
隅から隅まで 丁寧かつ端的なご案内を戴き
もう
「 林芙美子記念館のことなら 私に聞いて!」
ってなっちゃいましたよ~
茶の間
日当たりも 眺めも良い 広縁のあるここは
一家団欒の場として最適だったことでしょう
この建物は
林芙美子が昭和16年から10年間
その生涯を閉じるまで住んでいた家
多くの苦労をしてきた彼女
創作活動と同じように 家族や生活を大切にした
彼女の思いが 随所に見られます
とくに感動したのが お台所
今でいうシステムキッチンを早々と取り入れています
人造石の研ぎ出しで作られた流しと床は 自慢の一つだったとか
彼女はお料理が得意で 仕事の合間に家族の食事を作ったり
漬物をつけたり・・・
親しい客が訪れたときは
席を外したわずかな時間に酒の肴を作って戻り
お客さんをうならせたそうです
食器棚も当時のまま
お風呂場は中庭に面し 浴槽は総檜
今風に入り易い落としこみ式です
3畳ほどのお手伝いさんの部屋は
この当時珍しい二段ベット
下に物入れまでついています
林芙美子記念館も 「染の小道」のイベントに参加
お庭には可憐なお花やフキノトウ
野の花ともなって はるかなる大空 吾こころともせん
鶯の声など聴きて 吾河上にのぼりて 笛なぞふかむ
芙美
裏山では梅の花が 春を告げていました
庶民的 尚且つ哀感溢れる彼女の作品を思い出しつつ
記念館を後にしました
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